ReStem 2は、ドラムだけのために作られたステム・セパレーターです。ミックスされたドラム録音を渡せば、キック、スネア、ハイハット、タム、ライド、クラッシュを自動で個別のトラックへ取り出し、ドラム以外の音はすべて専用の「other」ステムにまとめます。分離はDAWで再生しながらリアルタイムに行うことも、オフラインでレンダリングして望みうる最高のクオリティを狙うこともできます。どちらを選んでも、最後にはすべてのドラムがそれぞれのフェーダーに並びます。
macOS · Windows · AU、VST3、VST、AAX · ARA2 · スタンドアロン・アプリ同梱

どのドラム録音にもマルチトラックが残っているとはかぎりません。手元にあるのはステレオ・ファイル1本だけ、ということもあります。ルーム・マイクの録音、リハーサルのテイク、バウンスしてしまった昔のセッション、何年も前に買ったループ。ReStem 2が力を発揮するのはそこです。トラックにインサートするだけでキットが個別のフェーダーに分かれ、ドラムごとにレベルを調整したり、ミュートやソロにしたり、DAW上の別トラックへ移したりできます。
ReStemは、すでにあるドラムトラックからかぶりを取り除く用途にも向いています。スネアのトラックにハイハットが回り込んでいる、ライブ録音のドラムトラック全体にベースが乗っている——そんな素材も手早く整理でき、あとにはすっきりしたドラムトラックだけが残ります。
初代ReStemには、リアルタイムでドラムを分離する機能がありませんでした。試しはしたものの、自分たちの名前を付けて出せる品質に届かなかったからです。ReStem 2はそこを変えました。新しいリアルタイム・モードは再生しながらドラムを分離し、2つのオフライン・モードは少し時間をかけるかわりに、いちばんクリーンな結果まで踏み込みます。3つのモードを比べる
再生しながらドラムが分離されるので、すぐにステムを聴けます。いちばん手早い使い方です。
ファイル全体をレンダリングし、リアルタイム・モードよりもクリーンな仕上がりが得られます。処理速度は従来のReStemの2倍になりました。
ReStemが用意する最高品質です。少し時間はかかりますが、ほかの楽器のかぶりが多い荒れた録音でも、いちばん粘ってくれます。
多くの分離ツールは、キット全体をひとつの楽器としてまとめて扱います。ReStemが相手にするのはドラムだけ。その一点集中があるからこそ、ステレオ1トラックを実際にミックスできる7つのステムへ分けられます。再生中はSeparation Map(分離マップ)が、ドラムごとの星の集まりをリアルタイムに描き出し、それぞれのドラムがミックスのどこにいるのかを目で確かめられます。
分離エンジンの中身を見る
キットを分離したあとは、ステムごとに専用のツールが並びます。ヒットとヒットの合間に残るかぶりをゲートで抑え、ドラムごとにダイナミクスを前に出したり、なだらかにしたり。キックとスネアでは、状態の悪いトラックのトランジェントを組み立て直すこともできます。すべてはプラグインのウィンドウの中、ドラム1つにつき1本のストリップとして完結し、外で結線したりルーティングを組んだりする必要はありません。
内蔵エフェクトを見る
Drumagogは、WaveMachine Labsが20年以上にわたって手がけてきたドラム・リプレイサーです。そのDrumagogが、ReStemのキックとスネアのトラックにそのまま組み込まれています。オンにすれば、選んだサンプルが元のヒットの真上に着地するかたちで差し替わります。さらに、すべてのステムが新しいトリガー・エンジンTrigNetを使ってMIDIを送り出せます。ブラストビートやゴーストノートのロールのような速いプレイにも遅れずに付いてくるので、元の演奏でお手持ちのドラム音源をそのまま鳴らせます。
リプレイスとMIDIを詳しく
お使いのDAWがARAに対応していれば、ReStem 2はプラグインを追加した瞬間からトラックを読み取れます。PROCESSを押せば、処理が終わったところでステムが現れます。バウンスも、録音のための再生も要りません。それ以外のDAWでは通常のインサートとして動作し、DAWをまったく開かないときのためにスタンドアロン・アプリも用意しています。
ワークフロー、フォーマット、対応ホスト
クラウドへのアップロードは一切ありません。LANケーブルを抜いたままでも、すべてがそのまま動きます。エンジンの動作には再現性があるので、同じファイルからはいつでも、サンプル単位まで同じステムが得られます。
ReStem 1をお使いだった方に向けて、変わった点をまとめます。バージョン2では分離エンジンをゼロから作り直し、それに合わせて多くの新機能が加わりました。
再生しながら、その場でドラムを分離できるようになりました。ReStem 1はオフライン専用でしたが、新しいエンジンによってリアルタイムでも製品として出せる品質に届いています。ReStem 2ではオフライン処理の速度も上がり、初代の2倍になりました。
クオリティ・モードについて新しいMIDI Output機能では、タムがピッチ順に振り分けられ、ハイハットはオープン/クローズ/ペダルとして送られます。設定をしなくても、お使いのドラム音源が正しいアーティキュレーションで鳴ります。
リプレイス&トリガーARAに対応したDAWなら、PROCESSボタンを一度押すだけで、処理後にステムが手に入ります。バウンスも録音のための再生も不要です。ReStem 1にはできなかったことです。
DAWで使うすべてのステムがMIDIを送れるようになりました。担うのは新しいトリガー・エンジンTrigNetです。ブラストビート、ツーバスの連打、速いゴーストノートのロールにも遅れずに付いてきます。
リプレイス&トリガーステレオにまとめる過程で丸くなってしまったキックとスネアの鋭いアタックを、もう一度立ち上げます。ReStem 1から搭載しているTransient Shaperの隣に並びます。
内蔵エフェクト再生に合わせて、キットが動き出します。ドラムごとに星の集まりが割り当てられ、ヒットのたびに光ります。低いドラムほど左に、強いヒットほど高い位置に、広がりのある音ほど大きな集まりになります。
動くところを見る7日間の無料トライアルで、Proの全機能が使えるようになります。手元でいちばん荒れているドラム録音で、ぜひ試してください。